当院に在籍する認定看護師など、スペシャリスト達の仕事内容や今後の目標など、活躍している様子をご紹介します。
主にがんに罹患した患者さんを対象に、身体の痛みだけでなく、精神や社会的問題に対して、患者さんやご家族のつらさが和らぐよう、医療スタッフと協力して活動しています。入院中の患者さんの苦痛に対してアドバイスをしたり、相談外来では、入院に関する疑問にお答えし、抱えている問題について入院後スムースに対応できるよう調整しています。
つらい顔をされていた患者さんが、少しずつ笑顔を取り戻していく姿を見て、私の方がいつも元気をもらっています。日々、病棟スタッフとカンファレンスを行い、一人一人にあったケア方法を見出し、それが良い方向に向かっていくとやりがいを感じます。これからも、患者さんの笑顔のためにがんばっていきたいと思います。
一人でも多くの患者さんの苦痛の緩和、心が安らげるよう寄り添っていきたいと思います。また、スタッフの緩和力も高まってきていますが、今後もより多くのスタッフが、患者さんの緩和アセスメント、ケアができるように努めていきます。
長期にわたる療養生活での自己効力感を支え、呼吸器疾患特有の心身の苦痛を緩和することで安定期、増悪期、終末期における慢性呼吸器疾患患者さんが安心できる生活、療養環境等支援します。
慢性呼吸器疾患看護認定看護師として特定行為を実践することにより、医師、多職種との連携を図り、患者さんの生活や社会的背景を考慮した治療の提案、病状の改善、治療および生活指導が可能になり治療と生活の両面からアプローチすることで質の高い医療・看護をタイムリーに実践が可能になりやりがいを感じています。
特定行為が実施できる認定看護師として特定行為が主体ではなく、認定看護師の専門性を活かし臨床推論を用いて特定行為を含むタイムリーな対応で、質の高い医療、看護を提供する必要があります。医学的視点と看護学的視点を融合した新しい役割の中から今以上にチーム医療が円滑に行い、地域医療の貢献に向けて精進します。
院内の感染症発生状況を監視し感染対策を確認する感染症対策、安全な環境で医療提供が行われているかを感染管理の視点で確認すること、感染対策についての知識を提供すること、現場のスタッフからのコンサルテーションなどが毎日行っている業務です。また、『感染』と名の付くこと全般について一報が入るので、院内だけでなく、院外の方々とも関りが多い業務だと思います。
当院は医療部門だけでなくデイケアや介護支援事業所などの介護部門も併設しています。感染対策の基本は変わりませんが、各部門の利用者の特性を踏まえて、感染対策を実践することが必要になります。感染管理認定看護師は組織横断的に活動することが求められていますが、岐阜清流病院では活動範囲が広く、多くの課題に関わることができるので、やりがいを感じています。
常に新しい情報を収集し、自己研鑽を続けていきたいと思います。知識は体重のように順調に増えてはいませんが、こんな私の日々の業務を見て、楽しそう、興味がある、勉強したいというスタッフが増えればいいなと思います。
主に院内の褥瘡対策に従事しています。全身状態が悪い患者さんや寝たきりの患者さんなど、褥瘡発生リスクが高い患者さんに対しては褥瘡をつくらない予防的ケアを行い、すでに褥瘡を保有した状態の患者さんに対しては褥瘡を悪化させないよう治療を行っています。これらのケアが継続して実践できるように、病棟スタッフおよび多職種と協働して、褥瘡対策に取り組んでいます。
褥瘡の治療的ケアの継続的な実践は、病棟スタッフの丁寧な関わりがあってこそだと思います。病棟スタッフと相談し、1人1人にあったケアや処置方法を検討し、褥瘡が治癒したときにはやりがいを感じます。また、皮膚・排泄ケア分野は、患者さんのQ O Lに関わる問題に直面することが多く、ケアに難渋することもありますが、問題解決後には、患者さんの笑顔を見ることができ、やっていてよかったと感じます。
褥瘡対策のなかでも、褥瘡の予防的ケアに特に注力していきたいと思っています。病棟スタッフをはじめ、多職種との協働はもちろんですが、患者さんにとって、より良いケア方法が提案できるよう、自己研鑽にも励んでいきたいと思っています。
肺炎や各種疾患により自力での呼吸が難しくなり、多くの酸素の供給が必要となった場合の治療に人工呼吸療法があります。最適な効果をもたらす事ができるよう担当医師・看護師と連携し、機器の設定変更を行っています。治療効果だけでなく、患者さんの訴えや症状といった点にも細かな配慮を行い個々に適した介入で苦痛の緩和にも努め、また安楽に過ごせるよう活動しています。全身状態や検査結果などから根拠のある呼吸療法を提案しています。
重症呼吸不全の患者さんが人工呼吸器なしで呼吸が維持できるまでに回復した時は、関わりを持たせていただいた事に感謝しつつ、喜びややりがいを感じます。チーム一丸となって医療・看護の提供が出来る事や、患者さんやその家族の方からの「ありがとう!」が私の原動力となっています。
精度の高い医療・看護ケアが提供できるよう、呼吸療法の自己研鑽の継続を行います。自分が得た知識を点ではなく、線と線で患者さんへ提供出来るようスタッフへの教育を充実させ、院内全体のレベルアップを図れるよう指導や学習会をこれまで以上に充実させていきます。また、新しい特定行為区分についても今後取得をしていきたいと考えています。